こんにちは!ビリーです!
「なぜ僕は皆みたいに出来ないんだろう」
「なぜあの人は皆みたいに出来ないんだろう」
この記事をお読みの方はどちらかの経験があるのだろう。
今回は発達障害についてお話します。
大人の発達障害
大人の発達障害という言葉は聞いた事ありますか?
発達障害とは
発達障害とは、「ASD」「ADHD」「LD/LSD」と様々な種類があります。
ASD
自閉スペクトラム症
・興味を持つものには強い関心があるが、興味の無いものには振り向くことも無い。
・対人関係や社会的コミュニケーションに困難がある。
・こだわりが強く、柔軟性に欠ける。
ADHD
注意欠如、多動症
・ひとつの事に集中する事が出来ない。
・没頭しても直ぐに気が散る。
・同じ間違いを振り返す。
・忘れ物が多い。
LD/SLD
学習障害、限局性学習症
・読むこと、書くこと、計算等が苦手
・知的発達には特に遅れがない。
現代の社会
今では10人に1人は発達障害の可能性があると言われています。
会社の同僚や、友人、家族の中にもそのような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
そもそも、気が付いてない方が多いとも言われています。
「あれ?この人なんか違う」、「普通だったらもう出来るよね」など思ったことある方もいるのではないでしょうか。
また、「なんで自分ばかり怒られているのだろう」、「なんで自分は皆みたいに出来ないのだろう」と思ったことのある方。
やはり、発達障害の可能性があるかも知れません。
今まで子供の頃や学生時代というのは気になる事はなかったかも知れませんが、大人になり社会に出た際に気付くことが多くあります。
では、発達障害の可能性がある方々にはどのように接したら良いか。
接し方
発達障害は生まれ持ったものです。
本人の意思で治せるものではありません。
やはり、周りの方がしっかり理解をしてあげることが大切になってきます。
周りの方のように、少し頑張れば出来るようになるということもありません。
1ヶ月もあれば覚えれるようなことでも発達障害の疑いがあれば半年や長ければ1年かかる事も。
人によっては何年かけても出来ない場合もあります。
分かり易く例えるのであれば、スポーツが苦手な方に「1ヶ月でプロ野球選手になって」と言っているようなものです。
スポーツが得意でもそれは難しいですよね?
そんなことを次々と言われているような感覚なのです。
本人達は何とか努力してやろうとしますが、出来るはずがありません。
つまり、その方たちがどういう感性を持っているのかをしっかり理解して接しましょう。
理解せず無理を押し付けてしまっても自己肯定感を下げ、うつ病などの2次障害を引き起こしかねません。
理解する
理解をすると言ってもそう簡単に出来るものではありません。
まず、「発達障害」という診断を受けていないまま社会に出てる人が多くいらっしゃいます。
本人はもちろん、周りの方から見ても直ぐに「発達障害」だということに気付かないからです。
初めのうちは全くと言っていいほど気付かない事もあります。
少しした頃に、「あれ?ちょっと周りとは違うな」や「この前教えたのにな…」などと思い、さらに厳しくしてしまったり感情が出てしまったりしてその方と向き合う時間が減っていき余計に理解するのに時間が掛かってしまうからです。
やはり、初めのうちに何か変わったことをするようであれば発達障害など他の観点で様子を見てあげましょう。
本来であれば医師に相談などを進めたいところですが、本人に直接言うのも難しいものです。
教育側がしっかり相手に向き合い、どのような性質を持った方なのかを理解し正しく接するのが答えだと私は解釈しております。
原体験
ここで私の教育での原体験をお話します。
今から3年ほど前に新人としてA君が中途採用にて入社。
私の後輩として教育していくことに。
初めのうちは挨拶もしっかり出来、言われた事をしっかりと守ったりで好印象でした。
しかし、1ヶ月程した頃。
会話が長く続かないことに気付きました。
関心をひこうと質問しても「いや知らないです」、「興味無いです」など
単発の返事で会話が弾みません。
正直、全く楽しくありませんでした。
いつの間にか仕事以外の話しをする事は無くなっていました。
3ヶ月頃。
何度か教えた事を再度質問してくることが多くなっていったのです。
「それ教えたよね?」、「それこの間も聞いたよ?」と私が言うと
「教えて貰ってません」、「聞いてません」とはっきり言います。
また、ある程度のニュアンスで伝えても全く理解してもらえませんでした。
この頃から少しおかしいなと思い始めます。
6ヶ月頃。
そろそろ覚えた事を自分から行動に移してくれてもいいのになと思っていたのですが、決して時分から行動する事はありませんでした。
しかし、「これ出来る?」、「これやっておいて」と言うと何の問題もなく出来るのです。
指示を待っているのです。
そのように教えたつもりはありません。
何故自分から進んで行動しないのか聞いてみると、
「今やっていいのか、ダメなのかが分からない」との事でした。
要は、行動するという判断が出来ないのです。
限りなくIQも低かったです。
その時に色々調べた結果、大人の発達障害というものを知りました。
それから少しずつですが接し方を変えていき、
1年経った頃に本人から相談があり自覚し始めたのです。
その際に私は医師への相談を進めました。
その結果、注意欠如、多動症(ADHD)の可能性があるとの判断を受けました。
それから私も彼を受けいれ理解し正しい接し方を学び、
今では周りの方と変わらずしっかり働いています。
少し人を怒らせたりするような発言はありますが、今後も彼を大事な後輩の1人とし向き合っていこうと思っております。
最後に
発達障害は生まれ持ったもので本人の意思ではありません。
無理に強要したり押し付けたりする事は辞めましょう。
また、発達障害の症状は患者の数ほどあると言われています。
どれ程の度合いかは周りの方が理解して受け入れる必要があります。
今後、障害者の雇用が増えていくにつれ、大人の発達障害を持つ方と一緒に働く事があると思われます。
その際にしっかりと対応出来るように今のうちから少しずつ知識をつけていくと良いでしょう。
この記事は私の見解または経験で書かせて頂いております。
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